1993-06-11 第126回国会 衆議院 環境委員会 第13号
○織田説明員 その後研究調査が行われたわけでございますが、昭和四十三年に至るまで原因物質が判明せず、かつ、有害な魚種、その生息場所も特定できなかった、このように考えておるわけでございます。
○織田説明員 その後研究調査が行われたわけでございますが、昭和四十三年に至るまで原因物質が判明せず、かつ、有害な魚種、その生息場所も特定できなかった、このように考えておるわけでございます。
○織田説明員 三月二十五日に言い渡された熊本地裁の判決につきましては、判決の内容を検討し、関係各省庁と協議の上、さらに上級審の判断を求めるべく控訴をしたところでございます。 食品衛生法に基づく規制権限の問題につきましては、水俣病の原因物質が判明していない等の状況のもとで、水俣湾内産の魚介類の摂食自粛等の行政指導を行う等できる限りの措置をとっていたものであり、国の責任はないものと考えております。このため
○説明員(織田肇君) 提言二の「食の安全基準の策定」の問題でございます。これにつきましては、科学技術に立脚した施策の推進、消費者のニーズの重視、国際的な連携の推進等を基本方針といたしまして、食品の規格基準の設定あるいは輸入食品の監視体制の強化等の施策を推進しているところでございます。 また、二国間及び多国間の交渉におきましても、食品の安全性の問題につきましては、生命や健康の保護は当然の前提として必要
○説明員(織田肇君) 食品中の残留農薬に関しましては、現在国で基準の定まっているものにつきましては、例えば今回のニュージー産のリンゴのように我が国に初めて輸入される食品のような場合には、これは農薬の使用状況についてのデータを集め、また輸入時に必要な検査を行うことにしております。 そのほか、現在日本で基準にないものにつきましても、情報収集に努め、仮にそれがあった場合においても検査ができる体制を整えておるところでございます
○説明員(織田肇君) 厚生省といたしましては、食品輸入の増加に対しまして、食品衛生監視員の増員を図るなど検査体制の充実に努めてきたところでございます。 食品衛生監視員に関しましては、平成元年度八十九人でございましたが、この間増員に努めてまいりまして、検疫所では、平成五年度百九十五人と、倍増という状況になっております。また、輸入食品の高度な検査を行うために、全国に二カ所、三年度、四年度、輸入食品・検疫検査
○織田説明員 和解の問題につきましては、訴訟の争点であります国の責任の有無が法に基づく国の行政のあり方の根幹にかかわる問題でありまして、和解勧告に応じることは困難であると考えている次第でございます。
○織田説明員 先ほど申しましたように、検討会におきましては食品衛生の確保という観点から日付表示のあり方に関して検討していただいているところでございまして、いろいろな意見を十分にお聞きしたいというふうに考えております。現在の議論を見ますと、現時点では検討の終わる時期について申し上げるということは困難でございます。
○織田説明員 この日付問題については、昨年十二月に検討会を始める前に、我々も種々の資料を集めますとか勉強を続けてやっているわけでございますけれども、ただいま御質問がありました外国からの意見ということでございますが、製造年月日表示についてEC及び米国から国際的な規格に則した制度の導入を検討すべきであるといった要望を受けております。 具体的には、ECから平成二年六月に、輸入年月日表示にかえて期限表示を
○織田説明員 厚生省では、食品衛生法に基づきまして、表示について必要な基準を定めているところでございますが、近年の消費者ニーズの多様化あるいは製造加工技術の進行、さらには流通形態の変化等に伴いまして、真空包装された食品や無菌包装された食品等、多種多様な食品が流通するようになってきております。このような状況を勘案して、現在の食品の日付表示制度を公衆衛生学的な見地から再検討するために、昨年十二月より食品
○説明員(織田肇君) 外国から出ております要求というのは、これはコーデックスという国際的な規格がございますが、この中では、いわゆる期限表示といいますかエンドの部分を表示するというのが国際規格でございます。英語で申しますとデート・オブ・ミニマム・デュラビリティーということで、厚生省の方では品質保持期限と訳しておりますし、農水省の方では賞味期限というふうに呼んでおられるわけでございますが、具体的にEC、
○説明員(織田肇君) まず、製造年月日等日付表示に関します国内での意見でございますが、一つは、製造年月日に関しまして出ております意見は、製造の加工技術あるいは流通技術等の進歩によりまして多種多様な食品が出現しており、製造年月日が品質劣化の目安というふうには現在なかなかなっていないという点が一つあるということ。 それから、核家族化の進行等によりまして、消費者の食品に係る情報が伝承されにくくなっておりまして
○説明員(織田肇君) 厚生省では、食品衛生法によりまして、公衆衛生の見地から、販売に供される食品や添加物等に関する表示につきまして必要な基準を定め、食品の製造・加工業者等に対しまして食品への表示を義務づけているところでございます。 現在、表示すべき基準といたしましては、食品の名称、製造または加工の年月日、保存料等の食品添加物、保存の方法等の表示を求めているところであります。
○説明員(織田肇君) ガット・ウルグアイ・ラウンドの検疫・衛生措置に関してのことでございますが、一昨年末に出されました最終合意案におきましては、いかなる締約国も人の生命または健康を保護するための措置を採用することを妨げられるべきではないことを確認しておりまして、生命や健康の保護が当然の前提となっております。 このため、国際基準とのハーモナイゼーションを図りつつも、科学的正当性がある場合等には国際基準
○織田説明員 厚生省では、毎年担当の課長会議やあるいは食品衛生監視員の研修会を開催しておりまして、施策についてその趣旨などを周知さしているところでございますが、先ほど先生のお話にありましたような点についても今後十分に対応していきたい、このように考えている次第でございます。
○織田説明員 国民の食品の安全性に関します御意見や御要望につきましては、先ほど先生のお話にもありましたように、市民団体あるいは自治体等からの要望書をいただいております。また、御要望に応じまして、直接お会いするなどして御意見を伺っているところでございます。 また、各都道府県の保健所でも相談や苦情の窓口がございますが、これについてもまた今後活用を図っていきたい、このように考えている次第でございます。
○説明員(織田肇君) 検疫所の検査につきましては、危険性の高いものにつきましての検査ということを重点的にやっておりますが、例えば継続的に輸入されるようなものに関しての検査は書類等で行っているところでございます。いずれにしましても、食品の安全性を確保するという点では食品衛生監視員の業務というのは非常に重要でございますので、先ほど申しましたように、この間増員を図ってきたところでございますし、またその業務
○説明員(織田肇君) 輸入食品の監視体制につきましては、従来からその整備、充実に努力してきたところでございます。 現在、輸入食品届け出受理検疫所といたしましては三十カ所で検査等を行っておりますが、平成五年度予算におきましては、検疫所の食品衛生監視員の大幅な増員、これは百六十五名から百九十五名ということでこの増員を図りますとともに、高度な検査を集中的に行う横浜及び神戸の検査センターにおきます検査機器
○説明員(織田肇君) 先ほど申しましたように、違反の可能性がないといいますか、あるいは従来から特に問題のないものにつきましては検査を行っておりませんが、検査の必要性につきましては、届け出窓口で書類等を見まして問題のある可能性のあるものについての検査を重点的に実施しているところでございます。
○説明員(織田肇君) 検査をしておりますものは、従来から違反の実績のあったものでございますとか、あるいは初めて輸入されるようなもの、あるいは外国の事故情報等に基づきまして判断いたしまして、検査をする必要があると判断したものについてやるという方法を現在とっておるわけでございます。
○説明員(織田肇君) 九一年におきます食品の輸入届け出件数は七十二万九百五十件、輸入重量は二千三百七十万トンでございました。このうち届け出件数の約二三%に当たる十六万八千九百二十六件につきまして検査を実施しております。
○織田説明員 盲導犬につきましては、その行動に関し十分訓練されていることから、視覚障害者がこれを帯同してレストラン等を利用することにつきましては、食品衛生法上問題があるとは考えておりません。さらに、盲導犬はいわゆるペット動物とは異なり、視覚障害者の第二の目としてその行動を助けるという重要な役割を果たすものであるため、関係方面の理解と協力を求める旨通達をもって指導を行っておるところでございます。 今後
○説明員(織田肇君) この物質は、農薬としては殺虫を目的とした土壌薫蒸剤として日本でも使われているところでございますが、食品への使用は日本でも禁じられておりまして、そのほかイタリア、EC諸国、米国等でも食品への使用は禁じられているところでございます。
○説明員(織田肇君) 全国のデータはまだすべて集計しておるわけでございませんが、先ほど申しましたように、東京、名古屋、埼玉でこの物質を含むワインが六検体既に検出されたということであります。
○説明員(織田肇君) この問題につきましては、先週四月十五日に米国食品医薬品局、FDAにおきまして、イタリア産ワインからメチルイソチオシアネートが検出されたとの情報を入手したところであります。 その後直ちに可能な限りの情報の入手に努め、現在までに各国においてこの物質の検出が確認されました製造所、いわゆるワイナリーでございますが、これらのワインにつきまして各都道府県及び検疫所に対し検査を指示しているところでございます
○織田説明員 この物質は、イタリアで使われた目的としましては、先ほど申しましたように、発酵を調節する、停止するために使われたわけでありまして、イタリアでもこの使用は禁止されておるわけであります。日本でもワインへの使用が認められておりますのはソルビン酸、亜硫酸ということでありまして、したがいまして指定外の添加物を使用したという食品衛生法第六条違反ということになるわけであります。
○織田説明員 輸入食品の管理につきましては、食品衛生法に基づきまして全国二十六海空港の検疫所において輸入届け書を審査の上、必要に応じ、検査を行っておるところでございます。 今回の事件に関しましてはイタリアにおきましても摘発されているところでございますが、違法行為を行ったもので、やはり海外からの情報がない限り予想もつかない事態であったということであります。
○織田説明員 ただいま先生お話しになりましたように、四月十五日に米国食品医薬品局、FDAでございますが、ここにおきまして、イタリア産ワインから製造工程中に発酵調節の目的で使用されたメチルイソチオシアネートが検出されたという情報を入手いたしました。この物質は、日本においても、またイタリアあるいはEC諸国においても食品中への使用を禁じられているものでございます。 その後直ちに厚生省といたしましては、可能
○説明員(織田肇君) その後、三十四年の十一月からは水俣病の調査対策の窓口を厚生省から経済企画庁へ移管しておりまして、ここで総合的な研究が続けられたわけであります。 水俣病の原因究明につきましては、熊本大学の研究班を中心として献身的な努力が続けられておりましたが、研究の進捗状況から判断しますと、昭和四十三年九月の公式見解発表の時期にようやく種々の研究結果を踏まえて水俣病の原因が判明したものでございます
○説明員(織田肇君) この食品衛生調査会の水俣食中毒部会はこれは特別部会という位置づけでございまして、一応の医学的結論が得られたことからその目的を達したものとして解散したものであり、原因物質の発生源でございますとかあるいは生成過程等の解明までは同部会の性格上審議対象の限界を超えている、こういうことで、特別部会という性格でございますので目的を達したものとして解散したものであります。
○説明員(織田肇君) 水俣病の原因につきましては、その発生以来熊本県あるいは国の研究班を通じ非常に長期間にわたって研究されておったわけでございますが、御承知のようにその原因物質あるいはそれによって起こるメカニズム等非常に複雑なものがございましたのでそのような長期間かかったもの、このように認識しております。
○織田説明員 食品の安全性の確保は国民の健康を守る上で極めて重要な事項であると認識しておりまして、従来から科学的根拠に基づき、食品について必要な安全確保対策を講じてきたところでございます。 食品衛生の分野においても国際基準に基づいて各国の基準を調和させる必要性は認識しておりますが、食習慣の違い等から、食品の安全性確保を図る上で、必要に応じ、国際基準より厳しい措置をとることにしております。 畜産の
○織田説明員 輸入食品の安全性確保は国民の健康を守る上で極めて重要であり、従来から輸入食品の監視体制の整備充実に努力してきたところでございます。 現在の輸入食品の監視体制につきましては、全国二十六カ所の検疫所におきます輸入食品監視窓口におきまして一百四十三名の食品衛生監視員が食品安全確保業務に従事しております。また平成三年度には、農業等高度な検査を集中的に実施する検査センターを横浜検疫所に設けたところであります
○織田説明員 検疫所におきます輸入食品の検査体制についてまずお答えいたします。 現在の検疫所におきます輸入食品の検査体制につきましては、全国二十六カ所の輸入食品監視窓口におきまして、百四十三名の食品衛生監視員が食品安全確保業務に従事しております。また、平成三年度には、農薬等高度な検査を集中的に実施する検査センターを横浜検疫所に設けたところであります。平成四年度におきましても、監視窓口の増設を四カ所
○織田説明員 今回の合意案では、コーデックス委員会等の定めた国際基準がある場合には、各国の食品安全基準等、これに基づいて調整することを原則としておりますが、「科学的正当性がある場合等には国際基準より厳しい検疫・衛生措置を採用し維持することができる。」となっております。 食品の安全性評価についてでございますが、例えば食品添加物に関しますコーデックス委員会の原則でも、その添加物がさまざまな食品を通じて
○織田説明員 コーデックス委員会におきます国際食品規格の策定というのは、この委員会の加盟国が中心となって行っているものでございます。 各加盟国の代表団は政府の担当者によって構成されておりますが、技術的、専門的立場から各国代表に助言するために、アドバイザーが代表団に加わることもできることになっております。このアドバイザーに民間の技術者が選ばれた場合も、あくまで専門的立場から各国代表に対しまして、食品
○織田説明員 今回の合意案では、コーデックス委員会等の定めました国際基準がある場合には、各国の食品安全基準等をこれに基づいて調和させることを原則としておりますが、科学的な正当性がある場合等には国際基準より厳しい検疫・衛生措置を採用し、維持することができることとなっております。 これは各国によりまして、食生活のパターンあるいは衛生状況等が異なっていることから、必要に応じて国際基準より厳しい措置がということを
○織田説明員 その文書の内容は、申し上げますと、「当省としてはこ当省、通産省のことでございますが、「現在までのところその原因といわれている魚介類中の有毒物質を有機水銀化合物と考えるには、なお多くの疑点があり、従って、一概に水俣病の原因を新日本窒素肥料株式会社水俣工場の排水に帰せしめることはできないと考えているがことありまして、その後、「既に同工場に対し、口頭をもって、(イ)直接不知火海に放出していた
○織田説明員 同部会の解散は、答申によりましてその目的を達したとしてなされたものでございます。すなわち、水俣食中毒部会のような食品衛生調査会の特別部会は、運用規程に基づきますと、臨時に必要な場合に設置することとされておりまして、その目的が達成されれば解散するものであり、本件におきましても、先ほど申しましたように、水俣食中毒部会が食品衛生調査会に報告書を提出し、それを受けまして食品衛生調査会から厚生大臣
○織田説明員 昭和三十四年十一月十二日付で食品衛生調査会が答申をしておりまして、これの内容を申しますと、「水俣病は水俣湾及びその周辺に棲息する魚介類を多量に摂食することによっておこる主として中枢神経系統の障害される中毒性疾患であり、その主因をなすものはある種の有機水銀化合物である。」というものでございます。
○織田説明員 委員御指摘のとおり、DDTは土壌の残留性が高いことから諸外国では既に禁止されておるところでございますけれども、先ほど申しましたFAO、WHO合同国際食品規格計画、いわゆるコーデックスにおきましては、環境汚染由来のDDTというもの、残留しておりましたDDTというのを考慮しまして、科学的根拠に基づき食品中の残留量について基準を定めております。 なお、コーデックスにおきましては、環境汚染由来
○織田説明員 このコーデックスと申しますのはFAO、国際食品保健機構及びWHO、国際健康機関の合同食品規格委員会でつくっております国際食品規格というものでございまして、この規格は同委員会の加盟国が中心になって行っておるものであります。ちなみに加盟国は百三十八カ国となっております。各加盟国の代表団と申しますのは政府の担当者によって構成されておりまして、我が国でも関係の代表が出席しているところでございます
○織田説明員 ガット・ウルグアイ・ラウンドにおきましては、貿易障害の除去のため種々の交渉が行われておりまして、食品衛生の分野においても、国際基準在基礎にした各国の基準の調和及び手続の透明性の確保等が話し合われております。我が国といたしましては、科学的根拠に基づき、食品の安全性の確保を図ることを前提といたしまして対処をしておるところでございます。 このため、国際基準に基づく調和についても、原則的にはその